日本看護科学学会

1981年設立.
2009年一般社団法人へ.
2010年公益社団法人へ.

年会費:10,000円
事業年度は4月1日~翌年3月31日

入会に際しては会員資格基準への該当があるかを選考される.
まず、次の各号の一つに該当している必要がある.
(1) 看護学を専攻し、大学(短期大学を含む)および研究所等において、教育、研究に従事している者
(2) 看護を実践し、看護学に関する業績のある者
(3) 看護関連科学の研究業績を有する者

次に、以下の研究業績最低条件についていずれかに該当すること.
(1) 論文名を明示した修士論文(他学問分野の修士論文も内容が看護に関連していれば可とする。)あるいは修士論文に代わる特定課題研究
(2) 看護に関する著書(分担部分を明記すること。)
(3) 1件以上の、全国規模の看護系学会あるいは看護関連学会での研究発表(演題名、学会名、抄録誌への掲載頁、発表年月、申込者を含めた共同研究者名を明記すること。)但し、当該年次の本会学術集会への応募演題が採択された場合は、この発表を1件として認める。
(4) 1件以上の、全国規模の看護系学会誌あるいは看護関連学会誌への研究論文(この場合、その論文の種類は問わない。論文表題、掲載誌名と巻号頁、発表年月、申込者を含めた共同研究者名を明記すること。)
(5) 1件以上の、大学・短期大学・研究所紀要への研究論文(この場合、その論文の種類は問わない。論文表題、掲載誌名と巻号頁、発表年月、申込者を含めた共同研究者名を明記すること。看護学校の紀要は該当しない。)
(6) 2件以上の研究報告書(ただし、当該研究報告書に研究代表者、研究分担者、研究協力者として本人の氏名が明記されていること。本人が代表者でない場合は研究代表者名を明記すること。)
(7) 2件以上の、全国の読者を対象とした看護系雑誌あるいは看護関連雑誌への投稿論文(第4号括弧書きを準用する。)
(8) 2件以上の、地方・地区規模での看護系学会あるいは看護関連学会での研究発表(第3号括弧書きを準用する。)
(9) 3件以上の、地方の読者を対象とした看護系雑誌あるいは看護関連雑誌への投稿論文(第4号括弧書きを準用する。)

以上から入会には条件が細かく設定されている模様.
実際のオンライン申込情報入力画面でも最終学歴(必須)や学位、研究業績(修士論文、学会発表、著書、論文)の入力欄がある.

会員数は9,000人を超えている模様.

入会にあたり会員資格条件に関しての詳細はコチラより確認を.

JANSセミナーとしては「研究」や「データサイエンス」的な内容のものを中心に開催されている.
JANSセミナー講師は東京大学や慶應義塾大学などの大学院教授が担当していることが多く、本格的な研究にかんするテーマを学ぶことができそう.
しかも、動画配信タイプなので配信期間中であれば何度でも視聴し学ぶことができる.

JANSセミナー受講費用は会員無料なことが多い.
また、非会員であっても2,000円ちょっと

動画配信タイプなのでリアルタイムでの質疑応答はないが、公式サイトには「質問と回答」といった形でしっかりと回答が掲載されている.
やりっ放しの動画配信ではなく、受講者からの質問にもしっかり回答掲載といった形式で公表している点は敬服である.

ジャンとスゥ、という公式マスコットキャラクターがいる.
公式サイトよりPNGファイルとしてダウンロード可能だが、ファイルの商用利用、学会広報の目的外の二次利用はお断りなので注意が必要である.

ちなにみ、マスコットキャラクターのジャンとスゥ日本看護科学学会の広報委員会公式YouTubeチャンネルに出てくるし、なんならトップ画にもいる.

ジャンとスゥというネーミングは、お気づきの方が大半であると思うが
日本看護科学学会の略称がJANSだから.
JANS、ジャンス、ジャンとスゥ

病院や地域で外国人をケアする機会増えてきている昨今の時代背景を鑑み、日本看護科学学会では社会貢献事業の一環として、外国人の文化や社会に関する情報を収集し、データベースとして公開している.

データベースには、アジア(18カ国)、アフリカ(5カ国)、アメリカ(5カ国)、オセアニア(2カ国)、ヨーロッパ(7カ国)、の他に宗教(7つ)にもフォーカスを当てたものが公開されている.

現代では様々なツールが開発されており、母国語が異なったとしてもツールさえ適切に使用できればコミュニケーションは問題ないだろう.
しかし、ツールを使用した機械的なコミュニケーションなら誰でもできる.
外国の患者に対する看護ケアについては、社会的・文化的背景や宗教的背景を考慮した上での関わりができてこそProfessionalといったところだろうか.

こちらのデータベースには、「重要な意思決定に際し留意すること」や「受療および病人のケアに関する価値観・行動」といった項目もあり、外国籍の患者ケア時には積極的に活用できそうなものである.

異文化看護データベースについてはコチラよりチェック

日本看護科学学会の公式サイトコチラ

nurse-seminarさんによるプチ過ぎる学会Tips